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谷崎潤一郎『春琴抄』を読んで

私はですね、あの、「人を好きになったこと」がないんです。

正確には「どういう状態が好きなのか分からない」んですけど。

人並みに彼氏もいて人並みなことしてきましたけど、「これが好きなのね(キラキラおめめ」なんてことはあんまりなくて。

来るもの拒まず去るもの追わず

が一番しっくりくる感じで。

しかもモテない。

そんな私がね、ちょっとだけアレ?って思うことがあったんです。

ここ1年以内に。

アレ?っていう違和感で終わっちゃいましたけど。

正確には終わらせなくちゃいけなかったんですけど。

(すみません、知り合いの方で「え、俺のこと?」って思うかもしれないですけど、大抵違います(笑) パパみたい!とか言って尻尾振ってもらわせてる方は、本当にそう思ってるので...!)



「おはよう。」
「おやすみ。」
「じゃあね。」

たった4文字なんですけど、思いが違うととても変わってくるんですよね。

それがテキストであったとしても。

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知り合ったばかりの時の「おはよう」

少し仲良くなった時の「おはよう」

心を許せるようになった時の「おはよう」

全て O-HA-YO であるにも関わらず、それぞれの状況で全く異なるものになってしまって。

原作『春琴抄』は、9歳で失明した春琴と事実上の夫 佐助の物語。
醜い姿を見ないと 自ら盲目となった佐助。

儚くも純愛すぎる純愛。

一方でマゾヒズム的な局面も垣間見えたり...。


この本を読んだ時、初めて読んだのは高校3年生の時。
全く解せなかったです。気味が悪いと思いました。

そして5年経った昨年10月、もう一度読み返し自分の境遇を思いました。

23歳 の 私。

同じ振りを繰り返しながらも、繰り返すたびに思いは変わっていきます。

小指の先まで見て欲しい。

小指の先くらい見て欲しい。

そんな思いを出すことは恥ずかしいことで汚らわしいことだと思っていました。

が、

晒すことが私の踊りの強かさである

と思い直し踊りました。

「好き過ぎて 好き過ぎて あなたを殺してしまいたいくらい」

という解説は、分かりやすいかなと思って書いたもので、

本当は、そこまで強い思いは自分の中からすくい取ることはできませんでした。

いつかそんな日が来るのかな

いつかそんな相手が現れるのかな

そう思わせてくれた あの人に 感謝して。

今作品は、人生初の恋愛絡みの作品でした。
カフカ『変身』では、身体を撫でる仕草がありますけど、あれはセックスアピールではないんです。実は。



「春琴抄」
を読んで

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